バイエルが避妊具の新工場をフィンランドに開設

製薬大手の独バイエルは21日、フィンランド南部のトゥルクで避妊具の新工場を開設したと発表した。中低所得国の女性が近代的な避妊具にアクセスできるようにするという同社の目標に基づく措置。コスタリカ中部のアラフエラにも子宮内避妊具の生産・供給拠点を設置する。

トゥルクでは避妊用インプラントと長時間作用型可逆的避妊薬(LARC)の生産能力を拡大した。投資額は2億5,000万ユーロ。

世界では妊婦本人が望まない妊娠の件数が年1億2,100件(1日当たり33万1,000件)に上る。また、近代的な避妊具にアクセスできない女性は2億5,000万人に達する。バイエルは妊娠するかどうかを自ら決定するという基本的人権を女性が行使できるようにするのを支援するため、中低所得国の女性1億人が2030年までに近代的な避妊具を使用できるようにすることを目指している。

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