天然ガスの備蓄が95%突破、11月1日の義務水準を前倒しで達成

ドイツ連邦ネットワーク庁は28日、国内の天然ガス備蓄率が25日時点で95.08%となり、法律で定められた11月1日の義務水準を1カ月以上、前倒しで達成したことを明らかにした。2022~23年冬季は暖冬だったことから、今春時点の備蓄残存水準が高く、備蓄義務を実現しやすかったという事情が背景にある。

政府はロシアのウクライナ侵攻を受け昨年、備蓄制度を導入した。ガス貯蔵事業者に毎年9月1日時点で容量の75%以上、10月1日時点で85%以上、11月1日時点で95%以上の確保を義務付けている。

備蓄100%は平年の冬の天然ガス需要の2~3カ月分に相当する。寒冬になれなければガス不足に陥ることはないとみられるが、寒冬の可能性を排除できないことからネットワーク庁はこれまでに引き続き節制を呼びかけている。

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