東レが欧州で炭素繊維の生産設備増強

東レは4日、仏子会社東レ・カーボン・ファイバーズ・ヨーロッパ(CFE)でレギュラートウの中・高弾性率炭素繊維の生産能力を増強すると発表した。欧州需要の拡大に対応する。

フランス南部のアビドスにあるCFEの工場で生産能力を現行の年5,000トンから6,000トンに引き上げる。2025年から増産を開始する。

レギュラートウはフィラメント数が2万4,000本までの炭素繊維で、航空機や圧力容器など高性能・高品位が要求される分野で使用されている。炭素中立社会の推進を背景に、民間航空機の二次構造材やエンジン、ウラン濃縮回転胴、衛星・高級自動車などの用途に使用される中・高弾性率炭素繊維の需要拡大が見込まれることから、生産設備を増強し、欧州市場に安定供給する。

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