サカタのタネは6日、キュウリ新品種の研究開発と販売を行う蘭サナシードを完全買収したと発表した。キュウリの分野で研究開発を加速させるとともに、欧州ビジネスを強化する。買収金額は明らかにされていない。
サナシードは研究、商品開発力の高い種苗会社。サカタのタネにはこれまで品種を供給してきた。欧州でよく利用される果実が長い「ロング」タイプの分野で、市場ニーズに合った品種を供給してきた実績がある。同社の育種を行うブリーダーは今後、サカタのタネのキュウリ研究開発チームに合流し、スペインのアルメリア研究農場で新品種の開発に従事する。
サカタのタネは現在、果菜類のポートフォリオを拡充中。世界的に需要が大きいキュウリの分野でも事業を強化している。