独スタビラスが自動化機器の米社を買収

モーションコントロール製品を手がける独スタビラスは12日、自動化機器製造の米デスタコ(DESTACO)を買収することで合意したと発表した。売り上げに占める自動車向けと産業向けの製品の割合をそれぞれ50%にするとした長期戦略に基づく措置。現金6億8,000万ドルで取引を行う。来年上半期の買収手続き完了を見込んでいる。

デスタコは米国、欧州、インド、中国、タイに計13拠点を展開する企業。従業員数は650人で、2022年の売上高は2億1,300万ドルだった。スタビラスは、途上国に移管した生産拠点を先進国に戻すリショアリングの動きが増えていることを踏まえ、自動化機器の需要が今後一段と拡大すると予想。今回の買収に踏み切った。先進国では専門人材が不足していることから、自動化のニーズが大きいという事情を踏まえている。

デスタコ買収のシナジー効果で、両社の合計の売上高は26年までに年5,000万ユーロ以上、拡大する見通し。コストについては年1,000万ユーロ超の削減効果を見込む。

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