化学大手の独コベストロは18日、上海の統合拠点で機械的にリサイクルされた廃樹脂からポリカーボネートを生産するラインを稼働させたと発表した。使用済み製品を再生資源化したポスト・コンシューマー・リサイクル(PCR)製品の需要がアジア太平洋地域で高まっていることに対応する狙い。特に電子・電気製品、自動車、消費財の分野でニーズが大きい。
新ラインでは高品質のポリカーボネートとブレンド品を年2万5,000トン以上、生産する。同社は先ごろ、タイのマープタープット工業団地にある拠点でも既存の生産ラインを再生ポリカーボネートのラインへと改めたばかり。2026年までにアジア太平洋市場での再生ポリカーボネート供給量を年6万トン以上へと引き上げることを目指している。