独企業景況感6カ月ぶりに改善

Ifo経済研究所が25日に発表した10月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月を1.1ポイント上回る86.9へと上昇した。同指数の改善は6カ月ぶり。クレメンス・フュスト所長は「独経済の水平線に光明が見えてきた」と述べた。

今後6カ月の見通しを示す期待指数が1.6ポイント増の84.7と大きく上昇し、全体を強く押し上げた。改善は2カ月連続。現状判断を示す指数は0.5ポイントンの89.2となり、7カ月ぶりに好転した。

景況感を部門別でみると、製造業はわずかに上昇した。期待指数がやや改善したためで、現状判断は落ち込んだ。受注状況は悪い。

サービス業の景況感は5カ月ぶりに改善した。現状判断が大幅に好転。期待指数もやや上昇した。

流通業の景況感指数は落ち込んだ。現状判断と期待指数がともに悪化している。特に卸売業で振るわない。

建設業の景況感はやや上昇した。現状判断は悪化したものの、期待指数が改善した。ただ、業界を取り巻く環境は依然として厳しく、先行きを悲観する企業が多い。

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