「PHVの需要は旺盛」=ZF社長

プラグインハイブリッド車(PHV)の需要が大きく伸びているもようだ。化石燃料を動力源とする新車の販売を欧州連合(EU)が2035年から禁止するなど将来の見通しは暗いものの、現時点では市場が拡大。自動車部品大手ZFフリードリヒスハーフェンのホルガー・クライン社長は『ハンデルスブラット』紙が25日に開催したイベントで、「死亡宣告を受けた者(PHV)が長く生きている。わが社のハイブリッド車向け事業は現在、特需を迎えている」と明言した。

ドイツ本国ではPHVの購入補助金が昨年末で打ち切られたことから、今年は新車販売が半減している。だが、隣国オランダでは1-9月期の販売が前年同期比で50%拡大。中国では80%増えて150万台に達した。「(電気自動車=BEVの)航続距離に不安を持つ人がハイブリッド車を選んでいる」という。

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