欧米自動車大手ステランティスは26日、中国の電気自動車(BEV)新興メーカー、零跑汽車(リープモーター)と戦略協業すると発表した。自社のBEV事業を強化するとともに、リープモーター車の世界販売を支援する。欧州メーカーは将来性の高いBEVの分野で中国勢に後れを取っており、独フォルクスワーゲン(VW)も先ごろ、中国BEV新興の小鵬汽車(XPENG)と協業合意した。
ステランティスは15億ユーロを投じてリープモーターに約20%出資するほか、合弁会社を設立することで合意した。同合弁はステランティスが51%、リープモーターが49%を出資。リープモーターのモデルを大中華圏以外の地域で独占的に販売、製造する。来年下半期から販売を開始する意向だ。
ステランティスは昨年、販売台数に占めるBEVの割合を30年までに欧州で100%、米国で50%とする目標を打ち出した。リープモーターとの協業をその実現に活用していく。