フィンランドのステンレス鋼大手オウトクンプは7日、ドイツ事業の再編計画を発表した。市場が低迷するなか、先端材料分野で競争力を維持する狙い。工場などを統廃合する。
薄型精密ストリップを手がける独西部のダーラーブリュック工場を早ければ2024年末に閉鎖し、約100キロ離れたディレンブルク工場に生産移管する。また、西南ドイツのホッケンハイムにあるコイル・サービスセンターを24年6月末で閉鎖する。ディレンブルク工場は同社の先端材料をすべて手がける生産拠点となる。これらの措置によりコストを年およそ1,500万ユーロ圧縮する意向だ。
従業員およそ200人が再編の影響を受ける。同社はグループ内での異動や転職支援を通して可能な限り次の職場を確保できるようにする。