化学大手の独コベストロは7日、中国の電気自動車(BEV)スタートアップ企業ハイファイ(高合汽車)と共同で上海に研究室を開設したと発表した。次世代自動車向けに低炭素材料とスマートな技術を開発する。コベストロのエンジニアリング・プラスチック事業担当者は、「モビリティ産業は炭素中立の方向に向かっているため、カーボンフットプリントの少ない循環性材料の需要は急速に拡大しており、今後はさらに加速する」と指摘。ハイファイなど「同じ志を持つ企業」と協業することで脱炭素化のトレンドを加速できると語った。
両社は2018年から協業している。新設の研究室では◇低炭素材料ソリューションの商品化◇それに対応した標準・規格の確立◇スマートな表面技術と次世代電池ソリューションの開発――に取り組む。
ハイファイの創業者であるディン・レイ最高経営責任者(CEO)は、「わが社はスマートな電気自動車へのインテリジェントで低炭素な技術の導入を加速する」と述べた。