独砂糖大手ジュドツッカーのバイオ燃料子会社クロップエナジーズは20日、食品廃棄物系のバイオ燃料メーカー、エタテックを買収することで合意したと発表した。食料と競合しないバイオ燃料事業を強化する戦略に基づく取り組み。新設した子会社CEアドバンスド・バイオエナジーズを通してエタテックの事業を従業員込みで譲り受ける。取引価格は約800万ユーロ。数カ月以内の買収手続き完了を見込む。
エタテックは西南ドイツのヴェーゼルベルクに拠点を置く企業で、従業員は約20人。パン屋やピザ工場で発生する生地の廃棄物や不純な糖液を用いてエタノールとバイオガスを生産している。年産能力は300万リットル。クロップエナジーズは同社の買収後、ヴェーゼルベルク拠点の生産能力を拡張するほか、他の拠点に同様の設備を設置する意向だ。