日立エナジーが欧州社と水素発電機の実証機を開発

日立エナジーは22日、燃料電池製造のスウェーデン企業パワーセル・グループと、燃料電池技術を活用した水素発電機「ハイフレックス」の実証機を開発したと発表した。今後は開発で得られた知見を生かし、可搬型で一時的な利用に適した400~600キロボルトアンペア(kVA)の中出力タイプを2024年後半、恒久的な利用かつ顧客のニーズに応じ複数ユニットを並べた設置が可能な1メガボルトアンペア(MVA)以上の高出力タイプを25年に発売する予定。ディーゼル発電機に替わる環境にやさしい二酸化炭素(CO2)無排出の電源として需要を取り込んでいく。

パワーセルが持つ燃料電池技術と、日立エナジーのパワーエレクトロニクス、蓄電システム、冷却、制御、システムインテグレーションに関わる技術および知見を活用して開発した。遠隔地や騒音・公害に配慮が必要な都市などにある建設現場、電動のダンプトラックや掘削機が増えている採掘現場、電力や熱の緊急バックアップが必要なデータセンターや病院、ホテル、港に停泊中の船舶などで需要を見込んでいる。

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