企業の支払い状況が大幅改善

企業が請求書を受け取ってから支払いを行うまでの期間が短くなっている。信用調査機関クレジットリフォームの23日の発表によると、第3四半期の支払い遅延日数は平均7.6日となり、前年同期の10.5日から大幅に短縮した。同機関がデータを示している2020年第4四半期以降で9日を下回ったのは初めて。クレジットリフォームのパトリックルートヴィヒ・ハンチュ研究主任はこれついて、資金繰りが厳しくなった中小企業の多くが無理な発注を控えていることが背景にあると説明した。

支払い遅延日数が最も短い業界は化学・樹脂で、5.3日(前年同期10.3日)にとどまった。これに消費財が5.9日(同7.5日)、金属・電機が6.1日(9.4日)、小売が6.5日(7.7日)、卸売が6.7日(11.7日)、素材が7.5日(10.2日)、交通・物流が7.8日(10.4日)、企業向けサービスが8.4日(12.1日)、消費者向けサービスが10.4日(11.7日)、建設が12.3日(14.0日)で続いた。

州別ではバーデン・ヴュルテンベルクの6.8日が最も短い。2位はラインラント・ファルツ(7.1日)、3位はバイエルン(7.2日)と南部州が上位を独占している。ハンブルクは7.3日で4位、デュッセルドルフを州都とするノルトライン・ヴェストファーレンは7.6日で6位、金融都市フランクフルトを抱えるヘッセンは8.4日で11位だった。最下位(16位)は首都ベルリンで10.6日に上った。

上部へスクロール