RWEがグリーン技術に550億ユーロ投資

エネルギー大手の独RWEは28日、2024年から30年にかけグリーン技術に総額550億ユーロを投資すると発表した。先進国を中心に脱炭素化の動きが活発化していることを追い風として利用。積極投資を通して利益を大幅に増やすとともに、炭素中立を40年までに実現するとした目標の達成につなげる意向だ。

同社は21年からこれまでに200億ユーロを投じ、グリーン分野のポートフォリオを9ギガワット(GW)増の35GWに拡大した。30年までにこれをさらに65GW強へと引き上げる。

開発パイプラインは現在、計100GWを超える。このなかから収益性とリスクプロフィールを踏まえて30GW強を選び、30年までに事業化する。

投資は主に先進国で行う。主要市場の米国、ドイツ、英国の3カ国にはそれぞれ200億ユーロ、110億ユーロ、80億ユーロを投じる意向だ。アジア太平洋のオーストラリア、日本、韓国も重視している。

分野別では陸上風力発電とソーラー発電に投資総額の40%、洋上風力発電に同35%、蓄電池と水素、および水素利用が可能な天然ガス発電所に25%を振り向ける。発電能力は陸上風力で現在の8.6GWから14GW、ソーラーで3.9GWから16GW、洋上風力で3.3GWから10GWに拡大する。

これらの措置を通し営業利益(EBITDA、調整済み)で21~30年の10年間、年率14%の成長を実現。30年時点の営業利益を90億ユーロ強に引き上げる。純利益(調整済み)についても同12%の成長を通して30年に30億ユーロを達成する意向だ。

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