化粧品大手の仏ロレアルがドイツでの生産を拡大している。独市場での販売が伸びているためで、同国南西部のカールスルーエ工場では今年、生産ラインを3本増設した。今後も生産能力を伸ばす意向だ。独、オーストリア、スイス(DACH)事業を統括するケンネット・カンプベル氏が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。
独事業は伸び率が高く、DACH市場売上は今年、初めてフランスを抜いた。DACHは米国、中国に次ぐ3番目に大きな市場となっている。
カールスルーエ工場はロレアルの主要工場の1つで、世界35カ国以上に製品を出荷している。ドイツではエネルギー価格が高騰しているものの、化粧品や香水の生産はエネルギー集約度が高くないため、大きな影響を受けていない。