メディア大手シュプリンガーがオープンAIと戦略協業

出版大手の独アクセル・シュプリンガーと対話型生成AI「チャットGPT」で有名な米オープンAIは13日、グローバルな戦略パートナーシップを締結すると発表した。シュプリンガー系メディアのニュースを用いた情報サービスをチャットGPTのユーザーが利用できるようにすることが最大の目玉。オープンAIは他のメディアとの協業にも意欲を示しており、出版・ジャーナリズムの世界を大きく変える可能性がある。

シュプリンガーの傘下メディアである米『ポリティコ』『ビジネス・インサイダー』、独『ビルト』『ヴェルト』などの記事をベースとする要約をチャットGPTのユーザーが読めるようにする。要約には最新の記事がリアルタイムで反映されるうえ、有料記事も利用される。情報の透明性を高めるため、出典情報と参照記事のリンクが添付される。

両社はこのほか、◇シュプリンガーの記事を用いてオープンAIが大規模言語モデルのトレーニングを行う◇シュプリンガーのAIプロジェクトをオープンAIが支援する――ことでも合意した。取引の金銭的な情報は明らかにされていない。

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