VWグループ販売、11月は23%増加

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が15日に発表した11月のグループ新車販売台数は前年同月比22.6%増の82万4,300台となり、これまでに引き続き拡大した。南米を除くすべての地域で増加した。

伸び率が特に大きかったのは北米と中国で、それぞれ47.2%増の9万4,100台、32.4%増の29万6,100台を記録した。中国の増加は2カ月連続で、伸び率は前月の5.1%から大きく拡大している。西欧は14.8%増の28万4,400台、中東欧は16.7%増の4万2,800台、中国を除くアジア太平洋は2.4%増の3万600台、中東・アフリカは24.2%増の3万400台だった。南米は4万6,000台で、0.4%減少した。

世界販売をブランド・グループ別でみると、大衆車(ブランド・グループ・コア)は24.5%増の59万8,200台に拡大した。主力のVWブランド乗用車は23.1%増の44万3,000台で、シュコダは30.7%増の7万7,600台、セアト/クプラは38.3%増の4万1,700台、VWブランド商用車は16.0%増の3万5,900台だった。

高級車(ブランド・グループ・プログレッシブ)は26.3%増の17万1,700台で、主力のアウディは26.6%増の16万9,800台。ポルシェを対象とするスポーツ車(ブランド・グループ・スポーツラグジュアリー)は7.3%減の2万5,600台に落ち込んだ。

商用車(ブランド・グループ・トラックス)は1.6%増の2万8,900台となり、2カ月連続で拡大した。スカニアが12.8%増の9,400台、MANが9.1%増の1万700台に拡大。VWトラック・アンド・バスは35.1%減の2,600台と振るわなかった。ナビスターは1.7%減の6,200台だった。

1~11月のグループ販売台数は830万5,200台で、前年同期を11.9%上回った。すべての地域で増加。増加幅は西欧で22.5%、中東欧で12.7%、北米で17.4%、南米で8.4%、中国で0.6%、中国を除くアジア太平洋で9.9%、中東・アフリカで28.2%に上った。ブランド・グループ別では大衆車が10.8%増、高級車が16.8%増、スポーツ車が7.8%増、商用車が12.6%増だった。

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