ソフトウエアAGが中核2事業をIBMに売却

独IT大手ソフトウエアAGは18日、中核事業の「ウエブメソッヅ」と「ストリームセッツ」を米IBMに売却することで合意したと発表した。グローバルな経営基盤を持つIBMに譲渡した方が両事業の可能性をより強く引き出せると判断した。21億3,000万ユーロで売却する。来年第2四半期の取引完了を見込む。

ウエブメソッヅとストリームセッツは複数のクラウドやオンプレミスで管理されるデータをスムーズに連携させるiPaaSというソリューションの一部を構成する。ソフトウエアAGはIBMとの取引完了後も両事業に関連する管理機能の一部を手元に残すとしている。

ソフトウエアAGは今秋、米投資会社シルバー・レイクに買収された。シルバー・レイクの支援を受け、ライセンス中心のこれまでの事業モデルから、クラウド上でソフトを提供するSaaS(サービスとしてのソフトウエア)ベースの事業への転換を図る。

シルバー・レイクは株式公開買い付け(TOB)で同社株93.3%を取得した。今後は新たなTOBを通して95%以上に拡大しスクイーズアウト(他の株主からの株式の強制買い上げ)を実施。ソフトウエアAGの上場を廃止する意向だ。

上部へスクロール