ドイツ機械工業連盟(VDMA)が10日に発表した独業界の11月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月を13%下回った。前月は減少幅が7カ月ぶりに1ケタ台に縮小したが、再び2ケタ台へと膨らんだ。VDMAのチーフエコノミストは、近
い将来に成長に転じる見通しと安定した政治プロセスへの信頼を世界の顧客企業が持てなければ底打ちは見えてこないと明言した。
国内受注が15%、国外が同13%減少した。国外はユーロ圏(ドイツを除く)が12%減、ユーロ圏外が13%減だった。
新規受注を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、9〜11月は前年同期を実質12%下回った。国内が17%、国外が11%減少。国外はユーロ圏が11%減、ユーロ圏外が10%減となっている。
1〜11月の新規受注は前年同期比で実質13%落ち込んだ。国内が11%、国外が14%の幅で縮小。国外はユーロ圏が16%、ユーロ圏外が12%後退した。