IoT大手コントロンが独カテック買収へ、再生エネ・充電事業を強化

IoT機器・ソフトウエア大手の墺コントロンは18日、独電機大手カテックの株式59.4%を筆頭株主PRIMEPULSEから取得することで合意したと発表した。再生可能エネルギーと電動車の分野で事業を強化する狙い。

PRIMEPULSEからカテック株を1株当たり15ユーロで譲り受ける。総額は約1億2,900万ユーロ。カルテル当局の承認を経て、3月に取引が完了すると見込んでいる。その後は株式公開買い付け(TOB)を通して他の株主からカテック株を取得する。カテックの上場を廃止する意向だ。

カテックは欧州、アジア、北米に事業拠点を持ち、従業員数は3,200人強に上る。2023年の売上高は7億5,000万ユーロ(見通し)。太陽電池の制御機器と電動車用充電技術の分野に強い。

コントロンはカテック製品に自社OS「K-OS」や接続技術を搭載。カテック製品のセキュリティを高めたり、遠隔操作を可能にし、製品競争力を高める意向だ。事業地域でもシナジー効果を見込んでいる。

カテックは航空宇宙事業を手がけるネックテックを傘下に持つ。コントロンは今回の買収を通して同分野でも事業を強化する考えだ。

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