Ifo経済研究所が1日発表した独自動車・自動車部品業界の1月の景況感指数はマイナ
ス6.3ポイントとなり、前月のマイナス15.8ポイントから大きく上昇した。同指数の
改善は2カ月連続。独業界の2023年の売り上げが欧州連合(EU)内外で大きく伸びた
ことが統計局のデータで分かったほか、24年も主要市場で力強い成長が見込まれるこ
とが背景にある。
今後6カ月の事業見通しを示す期待指数で改善幅が特に大きく、前月のマイナス38.3
ポイントからマイナス23.4ポイントへと14.9ポイント上昇した。現状判断を示す指数
は前月を2.8ポイント上回るプラス12.5ポイントだった。
業界の1月(第1四半期初頭)の工場稼働率は84.1%だった。前回調査の昨年10月(第
4四半期初頭)は85.4%、同7月(第3四半期初頭)は87.2%、4月(第2四半期初頭)
は89.3%に上っており、数値は3四半期連続で低下した。受注残高を示す指数も1月は
前月を6.8ポイント下回るマイナス9.7ポイントへと大きく下がっており、調査担当者
は「警戒解除の兆候はない」と慎重な判断を示した。