独化学大手BASFのディルク・エルファーマン取締役(財務担当)はdpa通信のインタ
ビューで、「わが社はそこ(中国)に輸出拠点を構築するのではなく、中国のための
中国投資を行っている。それは輸送路、物流、販売である種の安全性をわが社にもた
らす」と述べ、中国事業は基本的に現地で完結させていることを明らかにした。同国
事業の資金もすべて現地で賄っており、「わが社が欧州その他の地域から資金を中国
に移転しているという見方は誤りだ」と明言した。
2030年までの世界の化学生産拡大の80%が中国で行われると予想していることも明ら
かにした。「グローバルな化学企業としてその分け前に与るつもりだし、そうしなけ
ればならない」としている。同社売上に占める中国の割合は現在の15%から約20%に
引き上げる意向だ。