自動車部品大手の独コンチネンタルは14日、業績が低迷する主力のオートモティブ部
門で研究開発(R&D)要員1,750人を削減すると発表した。昨年11月に打ち出した同
部門の競争力強化方針に基づく措置。管理分野で約5,400人を削減することを12月に
明らかにしていることから、人員整理の対象は計7,150人となる。
世界に82カ所あるR&D拠点の統廃合を2025年末までに完了し、スリム化を図る。今回
発表した人員削減はこれを受けたもの。シナジー効果を引き出すとともに、コストを
圧縮する。ソフトウエア子会社エレクトロビットでは380人が対象となる。フィリッ
プ・フォンヒルシュハイト取締役(オートモティブ部門担当)は、「中期的にはソフ
トウエア定義車向け次世代技術の分野で経営資源を一段と強化する」と述べた。
これらの措置を通してR&Dコストの対売上比率を23年の約12%から28年には9%へと
引き下げる意向だ。R&Dの支出額は増加するものの、売上高がより大きく拡大するこ
とから同比率は低下する。