1月のVWグループ販売13%増加、中国が反動増でけん引

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が16日に発表した1月のグループ新車販
売台数は前年同月比13.3%増の69万8,200台となり、12カ月連続で拡大した。最大
市場の中国が43.3%増の29万900台と大きく伸び、全体が押し上げられた。比較対
象の2023年1月はゼロコロナ政策の影響で中国販売が40.7%落ち込んでおり、その
反動で大幅増となった。
足元の欧州は東欧が8.2%増の3万2,400台に拡大したものの、西欧は3.0%減の22万
4,600台に後退。アメリカ大陸も北米が1.0%減の6万6,300台、南米が0.2%減の3万
5,400台と振るわなかった。中国を除くアジア太平洋は16.3%減の2万900台、中
東・アフリカは13.7%増の2万7,700台だった。
世界販売をブランド・グループ別でみると、大衆車(ブランド・グループ・コア)
は14.5%増の51万8,200台に拡大した。主力のVWブランド乗用車は18.0%増の38万
2,900台で、シュコダは7.1%増の6万7,000台、セアト/クプラは2.2%増の3万
7,000台、VWブランド商用車は7.1%増の3万1,300台だった。
高級車(ブランド・グループ・プログレッシブ)は12.7%増の13万1,000台で、主
力のアウディは13.2%増の12万9,500台。ポルシェを対象とするスポーツ車(ブラ
ンド・グループ・スポーツラグジュアリー)は6.9%増えて2万6,600台となった。
商用車(ブランド・グループ・トラックス)は1.5%減の2万2,400台へと落ち込ん
だ。スカニアは38.2%増の7,200台と大きく伸びたものの、MANが4.7%減の6,500、
VWトラック・アンド・バスが11.3%減の4,000台、ナビスターが24.5%減の4,700台
と振るわなかった。

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