企業景況感3カ月ぶりにやや改善

Ifo経済研究所が23日に発表した2月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は85.
5となり、前月を0.3ポイント上回った。同指数の改善は3カ月ぶり。今後6カ月の見
通しを示す期待指数が上昇し、全体がやや押し上げられた。景況感指数自体は低迷
が続いており、クレメンス・フュスト所長は「景気は低水準にとどまっている」と
の見方を示した。
期待指数は前月を0.6ポイント上回る84.1となり、3カ月ぶりに好転した。現状判断
を示す指数は横ばいの86.9にとどまった。
景況感指数を部門別でみると、製造業では低下した。現状判断が20年9月以来の低
水準に下落。期待指数は変動がほとんどなく、低水準にとどまった。受注残高の減
少はこれまでに引き続き続いており、今後の生産縮小を見込む企業が増えている。
サービス業の景況感指数は改善した。現状判断と期待指数がともに上昇。現状判断
では「良い」との回答が「悪い」を上回っている。
流通業の景況感指数は4カ月連続で落ち込んだ。現状判断が悪化。期待指数は極め
て低い水準ながらやや上昇した。
建設業の景況感指数はやや上昇した。現状判断がやや改善したためで、期待指数は
1991年以降の最低を記録した。

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