独鉄鋼業界団体シュタールが26日に発表した1月の粗鋼生産高は、前年同月比4.9%増
の306万9,000トンに拡大した。増加は4カ月ぶり。比較対象の2023年1月は生産水準が
極めて低かったという事情があり、チーフエコノミストは「粗鋼生産の減少傾向が好
転したとは言えない」と明言した。
高炉鋼が3.4%増の220万6,000トン、電炉鋼が9.0%増の86万3,000トンに拡大した。
電炉鋼は電力価格の高騰でこれまで水準が特に強く押し下げられていたことから、今
年1月は増加幅が大きくなった。
銑鉄は4.7%増の205万トン、熱間圧延鋼材は6.2%増の272万トンだった。