三菱鉛筆は29日、高級筆記具で有名な独C.ヨーゼフ・ラミーの全持分を取得し、連結
子会社化すると発表した。事業のグローバル化方針に基づく措置。買収金額は公表し
ていない。3月15日の取引完了を見込む。
ラミーは1930年の創業。ブランド力が高く、世界80カ国で製品を販売している。従業
員数は340人で、2023年の売上高は7,680万ユーロ、純利益は370万ユーロだった。三
菱鉛筆の傘下に入ることで、国際販売や電子商取引事業、デジタルライティング事業
を強化する。
三菱鉛筆は欧州市場でのシェア拡大を重要な事業戦略のひとつと位置付け、販売体制
の強化を目指している。今回の取引により、ラミーのブランド力、デザイン力、技術
力を獲得し、世界有数の筆記具メーカーとなる。ラミーとは主力製品の多くの分野で
重複が少ないことから、シナジー効果を引き出す意向だ。