化学大手の独エボニックは4日の決算発表で組織のスリム化方針を表明した。業界を
取り巻く環境の悪化を踏まえ、収益力を強化する狙い。組織の階層数削減を通して実
施する。2026年までに管理職を中心に従業員の約7%に当たる2,000人を整理する意向
だ。
23年12月期決算の純損益は4億6,500万ユーロの赤字となり、前期の黒字(5億4,000万
ユーロ)から大幅に悪化した。エネルギー価格の高止まりや景気低迷が直撃。売上高
は17%減の152億6,700万ユーロ、営業利益(EBITDA、調整済み)は33%減の16億
5,600万ユーロとともに大きく落ち込んだ。清算予定のパフォーマンスマテリアルズ
部門ではEBITDA(調整済み)が赤字に転落している。
24年12月期はEBITDA(同)で17億〜20億ユーロを見込む。