化学大手の独ヘンケルが4日発表した2023年12月期の営業利益(EBIT、調整済み)は
25億5,600万ユーロとなり、前期を10.2%上回った。販売価格引き上げのほか、コス
メティック部門と洗剤部門を新設のコンシューマー・ブランド部門に統合したことが
大きい。内部成長ベースの売上高は4.2%増の215億1,400万ユーロで、売上高営業利
益率は前期の10.4%から11.9%に上昇した。
コンシューマー・ブランド部門の同利益率は10.6%となり、前期の8.6%から2.0ポイ
ント上昇した。接着剤部門(1.1ポイント増の14.7%)を下回ったものの、2ケタ台へ
と改善した。
24年12月期は内部成長ベースの売上高で2.0〜4.0%増、売上高営業利益率で12.0〜
13.5%を見込む。24年末までにコストを2億5,000万ユーロ圧縮するとした目標につい
ては、すでに2億ユーロを達成したことを明らかにした。