自動車部品のコンチネンタルが大幅増益に

自動車部品大手の独コンチネンタルが7日に発表した2023年12月期決算の営業利益
(EBIT、調整済み)は25億1,720万ユーロとなり、前期を31.6%上回った。半導体
をはじめとする部品の供給不足緩和による生産効率の改善や支出抑制、値上げの効
果が大きい。売上高は5.1%増の414億2,050万ユーロで、売上高営業利益率は前期
の4.9%から6.1%に上昇。純利益は1,635.3%増の11億5,640万ユーロと急拡大し
た。
各部門の売上高営業利益率をみると、業績不振のオートモーティブは1.9%とな
り、前期のマイナス0.3%から好転した。営業損益が黒字となるのは4期ぶり。その
他の部門はタイヤが0.4ポイント増の13.5%、ホースなどタイヤ以外のゴム製品を
手がけるコンチテックが2.0ポイント増の6.7%だった。
24年12月期は売上高で約410億〜440億ユーロ、売上高営業利益率で約6.0〜7.0%を
予想している。オートモーティブでは昨年11月に打ち出した大規模な組織スリム化
の効果が表れ、同利益率が約3.0〜4.0%に上昇する見通し。タイヤとコンチテック
ではそれぞれ約13.0〜14.0%、約6.5〜7.5%を見込む。

上部へスクロール