ノースボルトの独工場着工

スウェーデンのリチウムイオン電池メーカー、ノースボルトは25日、ドイツ北部のハ
イデで車載リチウムイオン電池セル工場の起工式を行った。式典にはショルツ首相、
ハーベック経済・気候相、地元シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州のギュンター首相
が参加しており、同工場の重要性がうかがわれる。ショルツ首相は自動車がドイツの
基幹産業であることを指摘したうえで、「ノースボルトが行うような投資はわが国と
欧州にとって戦略的な意味を持つ」と強調した。
ハイデ工場は2026年の生産開始を予定している。フル生産体制に入る29年には電気自
動車(BEV)およそ100万台分に相当する年60ギガワット時(GWh)を生産できるよう
になる。投資額は45億ユーロで、国と州から計9億200万ユーロの助成を受ける。
セル生産では大量の再生可能エネルギー電力が必要となるため、電力を低コストで調
達する必要がある。現時点で調達条件は未定だが、ペーター・カールソン社長は『フ
ランクフルター・アルゲマイネ』紙に、競争力を保つためには1キロワット時(kWh)
当たり5〜6セントに抑える必要があるとの認識を示した。

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