消費者信頼感2カ月連続改善、消費回復にはほど遠く

市場調査大手GfKとニュルンベルク市場決定研究所(NIM)が26日に共同発表したドイ
ツ消費者信頼感指数の4月向け予測値は、3月(確定値:−28.8ポイント)を1.4ポイ
ント上回るマイナス27.4ポイントに上昇した。同指数の改善は2カ月連続。ただ、景
気の先行き不透明感は依然として強く、消費の回復は当面、期待できない状況だ。
貯蓄性向に関する3月の指数(4月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を5.0ポイント
下回る12.4ポイントと大きく下がった。ただ、前年同月(1.3ポイント)に比べると
11ポイント以上、高い水準にあり、消費よりも貯蓄を優先する姿勢に変化は見られな
い。
所得の見通しに関する3月の指数(同)は前年を3.3ポイント上回るマイナス1.5ポイ
ントへと改善した。インフレ率の低下と賃金・年金の大幅上昇が大きい。
高額商品の購入意欲に関する3月の指数(同)は0.3ポイント減のマイナス15.3ポイン
トと低迷した。実質収入の増加見通しが消費の拡大につながらない状況だ。
景気の見通しに関する3月の指数(同)は3.3ポイント増のマイナス3.1ポイントだっ
た。

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