輸入物価12カ月連続低下、2月は-4.9%に

ドイツ連邦統計局が5日に発表した2月の輸入物価指数(2021年=100)は前年同月
比4.9%減の111.5となり、12カ月連続で下落した。エネルギーが20.7%減と低下幅
が特に大きかった。
エネルギーではすべての製品で前年同月を下回った。下落幅は天然ガスで40.4%、
電力で52.0%、石炭で32.8%、石油製品で3.4%、原油で1.3%に上った。エネル
ギーを除いたベースでは輸入物価の下げ幅が2.7%にとどまった。
エネルギー以外では中間財が6.8%、農産物が7.5%低下した。小麦は28.4%減、
コーヒー生豆は10.6%減。カカオ豆は記録的な不作の影響で108.7%増と2倍以上に
跳ね上がった。前月比でも20.7%高くなっている。
そのほかの財は投資財がプラス0.5%、耐久消費財が横ばい、非耐久消費財がプラ
ス0.3%だった。
輸入物価指数は前月比では0.2%低下した。エネルギーが2.6%、農産物が1.9%下
落。中間財は0.1%、投資財と耐久消費財は0.2%、非耐久消費財は0.3%の幅で上
昇した。
2月の輸出物価指数(21年=100)は前年同月比1.1%減の113.8に下がった。低下は
9カ月連続。エネルギーが22.7%減と特に大きく下落した。農産物(−10.3%)と
中間財(−4.1%)も低下している。投資財は2.7%、耐久消費財は1.6%、非耐久
消費財は0.5%上昇した。
輸出物価指数は前月比では0.2%増となり、2カ月連続で上昇した。

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