ドイツ連邦統計局が10日に発表した2月の住宅建築価格指数(付加価値税込み)は
前年同月比8.8%増となり、上げ幅は20年11月以来の低水準に縮小した。資材価格
高騰の沈静化と、需要の大幅減少が反映されている。
統計局は2月と5月、8月、11月のデータを定期的に公表している。同指数は21年2月
に上昇基調が始まり、22年5月から23年2月にかけては上げ幅が15%を超えていた
が、23年5月からは急速な低下が続いている。
今年2月の骨組み工事の価格は前年同月比の上げ幅が0.4%にとどまった。同工事に
占める比重が特に大きいコンクリート工事で2.1%下落したことが反映されてい
る。左官工事は1.4%、屋根ふきは3.1%、土木工事は4.8%上昇した。
内装は上げ幅が4.7%と比較的大きかった。暖房・集中温水設備では6.9%に上って
いる。
住宅以外の建設価格はオフィスビルで3.0%、商工業施設で2.5%、道路で5.1%上
昇した。