核融合新興のプロキシマが追加資金調達

核融合炉の実現を目指す独スタートアップ企業プロキシマ・フュージョンは10日、
シードラウンドの資金調達で総額2,000万ユーロを獲得したと発表した。ハード・ソ
フトウエア分野の主要技術開発を加速するとともに、開発チームとパートナーを拡充
する考え。
同社はマックス・プランク・プラズマ物理学研究所(IPP)からの初のスピンアウト
として昨年1月に設立された。同5月にもプレシードラウンドで750万ユーロの資金を
確保しており、投資家の期待は大きい。
今回の資金調達はスイスのベンチャー資本レダルパイン(Redalpine)がリード投資
家となって行われた。プルーラル、ハイテク・グリュンダーファンズなど既存の出資
者のほか、独経済省傘下のディープテック・クライメート・ファンズなど新規の投資
家も参加している。
プロキシマはプラズマを閉じ込めるために主に外部磁石に頼るプラズマ装置の一種で
ある準等磁場(QI)ステラレーターと高温超電導に基づく核融合炉を開発している。
レーザーの照射による核融合を目指す独競合マーベル・フュージョン、フォーカス
ド・エナジーとは手法が異なる。

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