シーメンスが最先端研究施設を開所、産業AIに重点

電機大手の独シーメンスは17日、本社所在地ミュンヘンに隣接するガルヒング市で
新研究拠点「シーメンス・テクノロジー・センター(STC)」を開設した。オープ
ンイノベーションのエコシステムを構築する考えで、ミュンヘン工科大学
(TUM)、マックスプランク研究所、ソフト大手SAPが入居。他の国際的な研究機関
や企業とも積極的に協業する考えだ。ペーター・ケルテ最高技術・戦略責任者は
「現代の課題を単独で解決できる者はいない。わが社はすでに開発の初期段階で顧
客、パートナーと協業しなければならない」と説明した。
STCではデータ分析と人工知能(AI)を重点的に研究する。プログラミングの簡素
化、生産施設の予知保全、自然言語による人と機械のコミュニケーションに取り組
む。
STCの工期は2段階に分かれており、今回は第1期が完了した。シーメンスの社員450
人がTUMの研究者150人と協業する。2027年に第2期が完了すると同社最大の研究拠
点となる。投資額は1億ユーロを超える。

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