独鉄鋼業界団体シュタールが23日に発表した3月の粗鋼生産高は前年同月比8.4%増
の351万トンに拡大した。増加は3カ月連続。在庫サイクル効果もあり回復が鮮明に
なってきた。生産高の水準自体は依然として低い。
高炉鋼が5.1%増の242万トン、電炉鋼が16.4%増の109万トンに拡大した。銑鉄は
3.5%増の222万9,000トン、熱間圧延鋼材は1.0%増の300万7,000トンだった。
1〜3月の粗鋼生産高は970万4,000トンで、前年同期を6.0%上回った。高炉鋼は
4.6%増の677万5,000トン、電炉鋼は9.4%増の292万9,000トン。銑鉄は4.8%増の
630万9,000トン、熱間圧延鋼材は5.0%増の857万5,000トンとなっている。