電動車に対するドイツの消費者の評価が下がっていることが、保険大手HUKコーブ
ルクのアンケート調査で分かった。販売価格低下のスピードが遅いことや、下取り
価格が低いことなど、電動車に関する否定的な情報・データが増えていることが反
映されているもようだ。
HUKは毎年、モビリティに関するアンケート調査を実施している。今年は16歳以上
の4,101人を対象に2月に行った。
それによると、「今後5年以内の購入に際し電動車があなたの選択基準を満たすと
思いますか」との質問で「はい」と答えた人は15%となり、前年の19%から4ポイ
ント減少した。同数値の低下はアンケート開始後初めて。
「原則的に電動車以外を購入することはない」も前年の17%から13%に減少した。
低下は2年連続。ピーク時の2022年は19%に上っていた。年齢層別でみると、16〜
39歳は前年比1ポイント減の23%とほぼ横ばいを保ったのに対し、40歳以上では
14%から8%へと大きく下落。22年(16%)に比べると半減した。
純粋な電動車(BEV)を原則的に「良い」ないし「とても良い」と評価する人は
37%だった。ここでも評価は若い層ほど高く、16〜24歳と25〜34歳では最高の49%
を記録した。35〜44歳は41%、45〜54歳は36%、55歳以上は29%となっている。