消費者信頼感が2年来の水準まで回復

市場調査大手GfKとニュルンベルク市場決定研究所(NIM)が25日に共同発表したドイ
ツ消費者信頼感指数の5月向け予測値は、4月(確定値:−27.3ポイント)を3.1ポイ
ント上回るマイナス24.2ポイントに上昇し、3カ月連続で改善した。数値は長年の平
均であるゼロを依然として大きく下回っているものの、過去2年間で最も高い水準と
なった。実質所得の見通しが急速に改善していることが大きい。
所得の見通しに関する4月の指数(5月向け予測値の算出基準の1つ)は前年(−1.5ポ
イント)を12.2ポイント上回る10.7ポイントへと大幅に上昇し、プラス転換した。イ
ンフレ率の低下が進むとともに、賃金・年金が大幅に上昇していることが背景にあ
る。年初からの改善幅は30ポイントを超えた。
高額商品の購入意欲に関する4月の指数(同)はマイナス12.6ポイントだった。前月
を2.7ポイント上回ったものの、景気の先行きに対する懸念は依然として強く、所得
見通しに比べ増加幅は小さかった。
景気の見通しに関する4月の指数(同)は3.8ポイント増の0.7ポイントだった。
貯蓄性向に関する4月の指数(同)は前月を2.5ポイント上回る14.9ポイントに上昇し
た。消費よりも貯蓄を優先する傾向が圧倒的に強い。前年同月(1.8ポイント)に比
べると13ポイント以上、高い水準だ。

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