ヘンケルが業績予測引き上げ

化学大手の独ヘンケルは3日、2024年12月期の業績予測を引き上げた。事業が好調
に推移しているためで、内部成長ベースの売上成長率を従来予測(3月初旬)の
「2.0〜4.0%」から「2.5〜4.5%」に上方修正。売上高営業利益率(調整済み)も
「12.0〜13.5%」から「13.0〜14.0%」に引き上げた。
コンシューマー・ブランド部門では売上成長率を「2.0〜4.0%」から「3.0〜
5.0%」、売上高営業利益率を「11.0〜12.5%」から「12.0〜13.0%」に上方修正
した。同部門を新設し、コスメティック部門と洗剤部門を統合したことの成果が出
ているという。
接着剤部門では売上高営業利益率を「15.0〜16.5%」から「16.0〜17.0%」に引き
上げた。電子機器向けで市場が回復している。売上成長率については「2.0〜
4.0%」に据え置いた。
1-3月期の売上高(暫定値)は53億ユーロで、前年同期を3.0%上回った。コン
シューマー・ブランドが5.2%増の26億ユーロと全体をけん引。接着剤は1.3%増の
27億ユーロだった。

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