高級乗用車大手の独BMWは3日、メキシコ中部のサン・ルイス・ポトシ工場で電池組み
立てセンターの建設を開始したと発表した。次世代電気自動車(BEV)「ノイエ・ク
ラッセ」用の高電圧電池を生産する。
ノイエ・クラッセは航続距離の拡大と充電時間の短縮を実現する同社初の円筒形電池
を搭載する車両。ハンガリー東部のデブレツェン工場で2025年から生産が始まる。サ
ン・ルイ・ポトシ工場では27年から生産を開始し、工場内で同年から生産するノイ
エ・クラッセのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)に搭載する計画だ。
サン・ルイス・ポトシ工場では電池組み立てセンターが建設されるほか、車体生産施
設と車両組み立て・物流面積の拡張が行われる。投資額は合わせて8億ユーロに上
る。