EnBWがUAEから低炭素LNG輸入へ

独エネルギー大手EnBWは8日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社
(ADNOC)から低炭素LNG(液化天然ガス)の長期供給を受けることで合意した。
LNGの調達先を多様化するとともに、自社独自のLNGバリューチェーンを構築する。
将来的にグリーンガス輸入インフラの構築につなげる狙いもある。
ADNOCはアブダビ首長国のアルルワイス産業都市で「ルワイス・プロジェクト」と
いうLNG輸出プラント計画を進めている。同プロジェクトでは天然ガスをLNG化する
際にクリーン電力を用いることから、製造工程でのCO2排出量が低減される。液化
設備2基を2028年に稼働させる予定。年産能力は計960万トンで、ADNOCのLNG生産能
力は2倍以上に拡大する。
EnBWはルワイスのLNGを28年から輸入する。規模は年60万トン、期間は15年となっ
ている。
同プロジェクトからは独国有エネルギー会社SEFEもLNGを長期調達する方向だ。3月
にADNOCと基本合意を締結した。28年の調達開始を予定している。

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