独複合企業ティッセンクルップは8日、インドで展開するプラントエンジニアリン
グ合弁会社ティッセンクルップ・インダストリーズ・インディアから全面撤退した
と発表した。周辺事業整理の一環で、保有する過半数株を共同出資者のパハープー
ル・クーリング・タワーズとプロトス・エンジニアリングに譲渡した。売却金額な
ど取引の詳細は明らかにしていない。
ティッセンクルップ・インダストリーズ・インディアは鉱業、エネルギー業、砂糖
産業のプラント建設向けに技術、調達、建設サービスを行う企業。ティッセンは1
月、同社からの撤退方針を明らかにしていた。
ティッセンクルップ・インダストリーズ・インディアはかつて、ティッセンの鉱山
機械事業に属していた。鉱山事業の大半は2022年、デンマークの機械大手FLスミス
に売却しており、今回の取引により同事業の整理が終了した。鉱山事業は今後、脱
炭素技術事業へと名を改め、セメント産業向けの製品・サービス業務を展開。GT
(グリーントランスフォーメーション)を支援していく。