日本ガイシは10日、独化学大手BASFと大容量蓄電池であるNAS電池(コンテナ型)の
改良製品を共同開発したと発表した。従来品に比べ性能が向上しており、より多くの
顧客に提供していく意向だ。海外市場向けの販売を開始した。
「NAS MODEL L24」という改良型NAS電池を市場投入した。単電池内の腐食の大幅な低
減により、年1%未満の低劣化率を実現。従来品に比べ少ない設置台数での運用が可
能となり、メンテナンス費用も抑制できることから、電力貯蔵システムへの投資を約
20%削減できる。また、モジュール電池内の温度管理を改善し、より長時間の連続放
電が可能となった。
NAS電池は日本ガイシが世界で初めて実用化したメガワット級の蓄電池。大容量、高
エネルギー密度、長寿命を特長としており、長期にわたり高出力の電力を長時間、安
定的に供給できる。
日本ガイシとBASFは2019年、NAS電池の販売提携契約と次世代ナトリウム硫黄電池の
共同研究契約を締結。NAS電池の販売拡大と共同研究に取り組んできた。