独ライフサイエンス大手バイエルの農薬子会社バイエル・クロップサイエンスは27
日、ヤマト農磁と協業すると発表した。農業用大型ドローンを軸に精密農業のソ
リューションを提供。人手不足や大規模化が進む日本の農家の省力化を支援してい
く。
バイエルは中国の広州極飛科技(XAG)が開発・製造する農業用大型ドローン「P100
Pro」の日本における販売代理店となった。同社はこれを受け、ヤマト農磁とP100
Proを軸に協業する。
P100 Proは液剤50リットル、粒剤50キログラムの最大積載量を持つ2種類の大容量散
布装置を備える。専用アプリケーションで設定した作業エリア、散布量、飛行ルート
などに基づき、完全自動航行できる。2種類の散布装置はワンタッチで切り替えが可
能。折りたたむと体積を62%縮小できる。
今回の協業では、バイエルが保有する様々な農薬ポートフォリオや「水田雑草 テー
ラーメイド防除」などのソリューションと、ヤマト農磁が保有する農薬・肥料の散布
技術を組み合わせる。市場・農家のニーズに即したソリューションを開発。ドローン
を活用した精密農業の普及拡大を目指す。