機械業界の受注が再び減少、5月は−27%に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が1日に発表した独業界の5月の新規受注高は物価調整後
の実質で前年同月を27%下回った。前月は1年半ぶりに上昇したが、再び下落へと転
じた。比較対象の2023年5月は国内の大型受注で水準が大幅に押し上げられており、
その反動が出た格好だ。顧客産業の投資抑制はこれまでに引き続き受注を押し下げ
た。
地域別でみると、国内が44%減と特に大きく落ち込んだ。国外は16%減で、内訳は
ユーロ圏(ドイツを除く)が12%減、ユーロ圏外が17%減だった。
特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、3〜5月は前年同期
を実質13%下回った。国内が25%、国外が8%減少。ユーロ圏は11%減、ユーロ圏外
は6%減となっている。
1〜5月の新規受注は前年同期比で実質12%落ち込んだ。国内が20%、国外が9%の幅
で縮小。国外はユーロ圏が14%、ユーロ圏外が7%後退した。

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