インフレ率が再び低下、6月は2.2%に

ドイツ連邦統計局が1日に発表した6月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比
2.2%増となり、上げ幅は前月の同2.4%から縮小した。インフレ率は1月から3カ月連
続で低下。3月以降は5月を除き2.2%で安定している。
6月は物品の上げ幅が前月の1.0%から0.8%に縮小し、インフレ率を押し下げた。食
料品は0.5ポイント増の1.1%に上昇したものの、エネルギーは下げ幅が1.1%から
2.1%に拡大した。エネルギーと食料品を除いたコアのインフレ率は0.1ポイント減の
2.9%だった。
サービスは横ばいの3.9%と高止まりした。賃上げが料金上昇に直結しやすいという
業界特有の事情がある。
前月比のインフレ率は0.1%で、前月と変動がなかった。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が2.5%、前月比が0.2%。前月はそれ
ぞれ2.8%、0.2%だった。
一方、Ifo経済研究所は同日、ドイツのインフレ率が低下していき、8月には2%を下
回る可能性があるとの見方を示した。製造業と消費者に近い業界で値上げを計画する
企業が減っていることを受けたもの。インフレ率は21年4月以降、2%以上の高水準が
一貫して続いている。

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