蘭社の浮体式洋上ソーラー発電設備、RWEの協力で北海に設置

蘭スタートアップ企業ソーラーダックは4日、同社が開発した浮体式洋上ソーラー発
電設備を、独エネルギー大手RWEの協力を受け北海に設置したと発表した。今後2年間
テスト運営を行い、技術と環境への影響に関するデータを収集。商業化につなげる意
向だ。
同社は「マギャンサ(Merganser)」というパイロットプロジェクトを進めている。
浮体式洋上ソーラー発電設備の生産、組み立て、設置、メンテナンスに関するノウハ
ウを集める狙い。
RWEの協力を受け今回、ハーグ市スヘフェニンゲン地区の沖合12キロの海域に、太陽
光発電パネルを組み合わせた三角形のプラットフォーム6基を設置した。発電容量は
計0.5メガワットピーク(MWp)。海流で流されないよう海底20メートルの地点で係留
されている。また、重要部品が濡れないようプラットフォームは海上数メートルの高
さに保たれるように設計されている。浮体式洋上ソーラー発電設備として先ごろ世界
で初めて仏技術監査会社ビューローベリタスの認証を受けた。
設備の監視と技術データの収集は計180個以上のセンサーを通して行う。環境への影
響調査は独立系応用研究機関の蘭デルタレス(Deltares)が引き受ける。
RWEは同パイロットプロジェクトのパートナー企業。設置以外の面でも協力してい
る。

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