独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手MANは11日、エネルギー大手の独エー
オンと共同で大型トラック用の充電ネットワークを欧州に構築すると発表した。自社
が市場投入する電動トラックの販売を促進するためには充電インフラの充実が欠かせ
ないことから、充電事業に強いエーオンと手を組んだ。
欧州の約170カ所に充電口およそ400口を設置する。年内にも最初の拠点を開設し、
2025年末までに約80カ所に拡大する計画だ。
各拠点には出力400キロワット(kW)の充電口を数口、設置する。平均的な電動ト
ラックであれば、45分の充電で最大300キロを走行できるという。将来的に設備を刷
新する際は出力がより大きいメガワット充電システム(MCS)へと切り替える。
設置場所はMANのサポートサービス拠点内となる。トラック交通量が多い工業地域と
高速道路の周辺にある拠点から選ぶ。
国別ではドイツが約125カ所と大半を占める。同国以外ではオーストリア、英国、デ
ンマーク、イタリア、ポーランド、チェコ、ハンガリーに開設する。
充電拠点は他のメーカーの電動トラックにも開放する。運転手はサポートサービス拠
点内でトイレや談話室などの施設を利用できる。